淡水真珠は普通の真珠とどのような違いがありますか?
淡水真珠は、アコヤ貝ではなくイケチョウ貝などを母貝として生まれたものです。
淡水真珠と普通の真珠との違いとは
普通の真珠とは、いわゆるアコヤ真珠のことです。これは、海に生息するアコヤ貝を母貝としていることからアコヤ真珠または本真珠と呼ばれます。
真珠の中でもランクが高く、その中でも色や形、照りなどが美しいと認められた真珠は、花珠(はなだま)と呼ばれ非常に高値で取引されています。
アコヤ貝は、ひとつの貝から一粒の真珠しか取ることができず、また貝の大きさもそれほど大きくないため、真珠の大きさも小ぶりなものが中心で大きくても10㎜前後になります。
一方の淡水真珠は、淡水に生息するイケチョウ貝などを母貝とした真珠で、日本では琵琶湖や霞ケ浦などで養殖が行われています。
イケチョウ貝は、アコヤ貝に比べるとサイズも大きく、1つの貝から複数の真珠を作ることも可能です。
現在は、中国でヒレイケチョウ貝を使った養殖が盛んになっており、日本で販売されている淡水真珠の多くが中国産です。
淡水真珠の魅力
淡水真珠の魅力は、何といっても本物の真珠でありながら、お手頃な価格で購入できるということです。
もちろん、アコヤ真珠は希少価値が高く、照りが美しいものが多く、冠婚葬祭の場面などで身に付けても非常にエレガントで素敵です。
しかし、ネックレス一本が数十万円となかなか手を出しにくい金額になりますし、普段使いにはもったいないと思う方もいらっしゃるでしょう。
淡水真珠であれば、カジュアルシーンでも気軽に使うことができますし、色々なデザインのものを何本も揃える楽しみもあります。
アコヤ真珠に比べ価格が安い
真珠の価値を価格のみで判断すると、確かに淡水真珠はアコヤ真珠には劣ります。
しかし、品質の面でそれだけの違いがあるかというと、そうとも言えません。
養殖技術の進歩によって現在では、素人が見ただけでは違いが判らないような、美しい照りをもつ淡水真珠も作られるようになり、それらの真珠は淡水真珠とはいえ高値で取り引されています。
また、淡水真珠も元になる貝の種類が違うだけで、天然の真珠であることには変わりありません。
同じ価格なら天然真珠で色々なデザインの真珠を楽しんだり、真珠のネックレスだけではなくイヤリングなども一式揃える方が良いという方も増えているのです。
まとめ
淡水真珠と普通の真珠の違いは、元となる貝の種類によるものです。
普通の真珠よりランクが低いと思われがちですが、価格が安いぶん、色々なデザインのものを楽しんだり、カジュアルに合わせたりと多様な使い方ができるのは淡水真珠の最大の魅力です。