真珠の核入れって?
2016/05/19
少し前の記事になりますが…。
読売オンラインさんでこんな記事を発見しました
・・以下、記事を一部抜粋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
養殖真珠の産地・対馬で、アコヤガイに真珠のもとになる玉(核)を移植する
「玉入れ」が最盛期を迎えている。
品質の良しあしにかかわる大切な作業だけに、従業員の表情は真剣そのものだ。
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真珠の核入れがはじまりましたよ~という記事なのですが
そもそも「核入れ」って何?という方に少しだけ解説。
「挿核施術(そうかくせじゅつ)」とも言われるこの作業
貝にとっては大手術なんです
上の写真のように1つ1つ人間の手によって行われます。
たとえばアコヤ真珠を養殖する場合
アコヤ貝の中に核とピース(生きた貝から採取した真珠層を分泌する細胞の断片)を入れます。
このあと貝の中ではピースが核を包んで真珠袋というものをつくり、その中で真珠が作られていきます。
貝の大きさにもよりますが、1つの貝に1~5個の核が入れられます。
上の写真のように貝をひらいて入れていくのですが
貝にとって核は異物であり、この施術をすることは貝にとって非常に大きな負担になります。
時間がかかったり何回もやり直してしまうと、その後の生育状態にも影響がでます。
いかに正確に、早く作業ができるかが、珠の良しあしにも関わるのです。
ただ、やはり貝は生き物なので、いくら挿核がうまく出来たとしても
その後の長い養殖期間中にダメになってしまう貝もあります。
(生存率は1年間養殖で70%、2年間養殖で50%程といわれています)
つまり、私たちが普段身に着けている真珠は
貝が大変な思いをして1粒1粒大切につくりあげたものなんです。
もちろん、貝が育つ環境を作って守る人や、真珠を育てるための貝を育てる人
先ほどの挿核施術をする人、出来上がった珠を選別する人、それを商品に仕上げる人etc…
たくさんの人の手によってつくられています。
今お持ちの真珠、これから買おうと思っている真珠
ぜひぜひ大切につかってくださいね☆
読売オンラインさんの元記事はこちらから
真珠のお手入れ法はさし源HP内の真珠ページをチェック☆